私たち小林ゼミ3,4年生は、2025年7月から9月に「リッチモンドホテルプレミア浅草」様の朝食ビュッフェで、食品ロス削減の活動を行いました。宿泊客の約8割が海外からの方で、一定の介入によりお客様の意識や行動にどのような影響を与えるかを検証しました。
食品ロスはSDGs目標12「つかう責任・つくる責任」に関わる世界的な課題です。日本では法律により削減が進んでいますが、外食産業ではコロナ収束やインバウンド需要で再び増加傾向にあります。そこで私たちは、ビュッフェ特有の「見栄えのために料理を並べる」「残量が少なくなると補充が必要」という特徴に注目し、ホテル側の既存の取り組みに新しい工夫を加えました。
具体的な活動は3つです。
- 配り歩き:学生が料理を配り歩き、声をかけました。フルーツは受け取ってもらいやすく、ホットミールやスイーツは工夫が必要でした。最初に「なぜ配り歩きをしているのか」を伝えるとスムーズに受け取っていただけました。活動前後には社員さんとの打ち合わせを行い、改善策を考えました。
- 食品ロス食材の再利用:オレンジの皮で作ったマーマレードや、前日のクロワッサンをパンプディングに。パンプディングは毎日完売するほど人気でした。
- 多言語ポップの設置:海外のお客様に活動を知ってもらえるよう、多言語の案内を置きました。
以上の結果、全体傾向として食品ロスが減少したことを確認できました。特に配り歩きで提供した分は食品ロス削減に貢献しており、活動開始前・当初と比べても継続的な効果が見られました。スタッフにとっても雑損への意識を考え直す良い機会となり、ホテル側からも「継続したい」と言っていただけるほど成果を確認できました。まさに食ロス削減への大きな一歩となりました。
さらに、2025年10月31日(金)には文京区民センターで開かれた「第4回文京区サステナビリティ関連取組紹介のための意見交流会」に参加しました。実際の活動データを使った発表は好評で、企業の方からも「現場視点で参考になる」と評価をいただきました。他団体の活動から刺激を受け、他大学の教授や区役所の方とも交流を通じて自分たちの取り組みを見直すことができました。
全体を通して、学生でも現場に寄り添い役立つ活動ができることを実感しました。今後は、他大学とも連携し文京区内へ広げていきたいと考えています。また、声掛けに対する受け取り率の低さやスタッフの負担感・コスト面、スタッフ教育効果などを改善策として検討し、次のステップにつなげていくことを検討したいと思っています。
最後に、活動にご協力くださったロイヤルホールディングス株式会社とアールエヌティーホテルズ株式会社の皆様に、心から感謝申し上げます。



