家政経済学会


当学科には、日本女子大学家政経済学会という学会が設けられています。教員と学生、さらに卒業生を中心とした会です。

講演会や研究会を毎年開き、また、学会誌『家政経済学論叢』(年刊)を刊行しています。『家政経済学論叢』には学生からの投稿も掲載します。

刊行物『家政経済学論叢』(1)

刊行物『家政経済学論叢』(2)



2024年度

2024年10月5日(土)、日本女子大学目白キャンパスにて、2024年度 家政経済学科講演会「私らしい生き方と働き方のデザイン」を開催いたしました。今回の講演会には、特定非営利活動法人manmaの代表理事である越智未空さんをお招きし、価値観が多様化する現代において「自分らしいライフデザイン」を見つけるための場をご提供いただきました。

 

さらに、本学の卒業生である稲田安希さんと二本松真央さんをゲストスピーカーとしてお迎えし、お二人のキャリアヒストリーを通じて、それぞれがどのようにして自分らしい生き方と働き方を模索してきたのかを語っていただきました。

 

ゲストのお二人からキャリアヒストリーを伺った後、参加者自身が気づいたことや感じたことを書き出し、話し合うワークショップも行われました。このワークショップを通じて、参加者はライフデザインに関する自分自身の大切にしている価値観に気づくとともに、必ずしも予定通りに進まない中でも「どう生きたいか」という軸を大切にし、柔軟に働き方や生活を設計していくことの重要性を学ぶ機会となりました。


2023年度

2023年10月21日(土)「2023年度 家政経済学会講演会」を開催いたしました。今年はグローバルなご経験をお持ちの金融エグゼクティブである真鍋美穂子氏をお招きし、「女子大学からグローバル企業へ」をテーマにご講演いただきました。当日は、本学学生のみならず卒業生や本学への入学を検討している高校生など多くの方々からの参加がありました。

 

講演では、「海外で働くということ」「日米での価値観、仕事の進め方の違い」「女子大学で学ぶ意義」「金融の信用格付けプロセス」「英語の重要性」など様々な観点からお話いただきました。学生参加のケーススタディもあり、多くの学びを得られたことと思います。

 

最後に、真鍋氏より学生へ「開かれた社会の中で、やりがいのあるキャリアを築いてください。」 というメッセージをいただきました。


2022年度

家政経済学会講演会にて、関西学院大学准教授古村聖先生に『戦後のベビーブームはなぜ起きたのか~新しい経済学の視点からの分析~』をテーマに講演いただきました(共催:家政経済学科卒業生の会)。

古村先生は、“労働経済学”“家族の経済学”のご専門で理論と実証両面から家族の問題についてご研究されており、名古屋大学大学院時代には日本学術振興会の育志賞を受賞されております。

 

講演では“家族の経済学”の視点で戦後のベビーブームが起きた要因を解説いただきました。

現在の税制や年金、育児支援など女性の社会進出や家族の現状を踏まえて設計されることが望ましく、そのために新しい“家族の経済学”の視点が多様化する社会にあった政策の実現に寄与する、というとても興味深い内容でした。

 

 

女性ならではの視点のみならず「科学」的考え方や専門性を身につけることが大切という学生へのメッセージもいただきました。


2021年度

2021年度には、コロナ禍の中、オンラインシンポジウム「ITとイチゴ ―農業生産法人・特定非営利活動法人GRAのこれまでとこれから―」を開催しました(共催:家政経済学科卒業生の会)。

 

雑誌やテレビなど多数メディアで話題、ひと粒1000円の「ミガキイチゴ」の開発者である岩佐大輝氏をお招きして、ご講演いただきました。岩佐大輝氏は 1977年、宮城県山元町生まれ、日本および海外で複数の法人のトップを務める起業家です。2011年の東日本大震災後は、壊滅的な被害を受けた故郷山元町の復興を、IT×知恵×農業で応援されてきました。

 

職人技とITを融合した最先端施設園芸により「ミガキイチゴ」を開発し、高品質かつ安定供給可能なイチゴとして2013年度グッドデザイン賞を受賞しました。このような新しい試みの中で、地域に若い人たちにとっても魅力的な働く場を生み出しました。 

 

オンラインでの講演会ではGRAのこれまでの経緯、現状と課題や展望、高級イチゴのマーケティングに加えて、大学生へのメッセージなどをお話しいただきました。

2021年度オンラインシンポジウム 講演の様子(1)

2021年度オンラインシンポジウム 講演の様子(2)