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福島で感じた「食」と「暮らし」のつながりーフィールドスタディ体験レポート①


家政経済学科の授業「フィールドスタディ」では、学内での講義と現地での実習を通じて、社会の現実に触れながら自ら課題を考察する力を育みます。今年度も福島県の農村地域を訪れ、学生たちが地域の方々と交流しながら、食やエネルギー、暮らしのあり方について学びました。

 

今回は、家政経済学科1年生Y.Sさんによる体験レポートを紹介します。

 

■ 参加のきっかけ

 

先輩から参加を勧めていただいたことがきっかけでした。もともと地域社会における農業の役割に関心があり、特に福島県という「原子力発電所事故の被害を経験した地域」であり、同時に「課題先進地域」ともいわれる土地に対して強い興味を持っていました。そのような背景から、実際に現地に足を運び、自分の目で見て体験することで学びを深めたいと考え、参加を決めました。

 

■農村ステイでは、どのような体験をしましたか?

 

農村ステイでは、現代の利便性に依存した生活とは異なり、「自分の食事を自分で育てた畑の作物でつくる」という新しい体験をすることができました。早尾さんのところでは、アスパラガスの収穫や牛への餌やりを行い、普段の生活ではできない貴重な経験を積むことができました。また、真壁さんのところでは柳田さんをはじめとする地域の方々と川遊びをしながら、防災に関するお話を伺いました。さらに、その場で採れた新鮮な野菜をいただき、シンプルにおにぎりと一緒に食べるという健康的で豊かな時間を過ごすことができました。

 

 

■どのような気づきや学びがありましたか?

 

アスパラガスを収穫し製品化するまでの工程を体験する中で、多くの人手があっても大変な作業を、実際には少人数で担っていることに驚かされました。また、新鮮な野菜の美味しさを改めて実感できたことも大きな気づきでした。さらに、農業とエネルギー問題が密接に関わっていることを知りました。たとえば、私たちが日常的に利用している電力のために設置されるソーラーパネルが、農家の方々に悪影響を及ぼす場合があることや、福島の土地が地元住民ではなく海外の人々に買われ、管理不足によって山からの水や農作物に影響が出る可能性があることなど、普段の生活では意識しない課題を学ぶことができました。これまで「都心に住んでいるから農業に触れる機会が少ない」と思っていましたが、実際には「自ら触れようとしていなかっただけ」だと気付かされました。

 

■ 最後に、印象に残ったことや感じたことを教えてください

 

川遊びの際に少し体調を崩してしまい、先に池上会館に移動しましたが、そこでも地域の皆さんが温かく迎えてくださり、一緒に料理をしながら過ごしました。特にとうもろこしを大量に茹でたことは初めての経験で、外で田んぼの景色を眺めながら涼しい風を感じていると、とても心地よく、都会では味わえない贅沢なひとときだと感じました。数ある体験の中で一番印象に残っているのは、アスパラガスの収穫です。普段から家でよく食べていたアスパラガスが、こうして手間と時間をかけて育てられているのだと実感し、自分の食卓と農業が確かにつながっているのだと強く感じました。これは今回のフィールドスタディで得た最も大きな成果だったと思います。