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スウェーデンから先生をお招きし「食の多様性」についてディスカッションを行いました


小林ゼミでは、スウェーデンのリンネ大学よりソニヤ先生をお招きし研究発表を行いました。まず、学生T.Aさんが「FOOD DIVERSITY(フードダイバーシティ)」をテーマに英語でプレゼンしました。

 

「FOOD DIVERSITY」とは直訳すると「食の多様性」です。世界には宗教上のきまりやアレルギーだけでなく動物愛護、病気・加齢、好き嫌いなど様々な理由で食べられないものを持つ人も多くいます。食事に対する違いを尊重して受け入れ、みんなが同じテーブルを囲んで食事を楽しめるようにする、という考えがフードダイバーシティです。

 

外国籍の父を持つT.Aさんは、宗教上の理由で食べられないものがある経験をもとに、画一的な日本の学校給食と食品表示の分かり辛さを課題として挙げました。

日本の食品表示への問題提起を受け、ソニヤ先生がご自身の出身地でもあるインドでの分かりやすい食品表示例を教えてくださいました。多様な食文化を持つインドの食品にはパッケージの目につきやすい場所に、植物由来の食品が入っていない印(緑の丸)、動物由来のものが含まれる印(赤い丸)が付いており、一目で自分が食べられる物かどうか識別できるようになっているそうです。

ディスカッションに参加したS.Rさんからは、「今回の授業では食の多様性について新しいことを知ることができた。日本でもアレルギーに対応する食品表示が進んできているのだから、すべての人が選択しやすい表示にも発展していけるのでは。」との感想がありました。

授業後、ソニヤ先生とは回転寿司を楽しみました
授業後、ソニヤ先生とは回転寿司を楽しみました

 

T.Aさんは、これからの日本は海外からの渡航者や移民が増えていく中で「FOOD DIVERSITY」に真剣に取り組む価値があると述べました。そして食に関する違いを尊重し合えるようになれば、日本の“おいしい”を多くの人に広めることができ、すべての人にとってより住みやすい環境になるのではとプレゼンテーションをまとめました。

 

 

 

後日、T.AさんS.Rさんお2人に、「食」に関することをテーマに自由度高く学べる小林ゼミならではの様子を伺いました。

 

T.Aさん「小林先生から、食に関わることなら何でも手伝うよとおっしゃっていただいていたので、元々興味をもっていたFOOD DIVERSITYをテーマにプレゼンしました。今回のゼミのように外部から先生を招いて学べるとゼミ生だけでは考えも出ないような情報を得られて楽しいです。」

 

S.Rさん「小林ゼミでは、様々な企業との取り組みがあり、アポ取りから打ち合わせやその後のメール連絡などもすべて学生に任されています。その分、自分が提案したい内容を直接伝えらえるし、企業からの返答も詳細に受けることができ勉強になります。今回の日本の食品表示についての課題点も、機会があれば聞いてみたいです。」

 

 

お2人のインタビューの様子を学科インスタグラムでも公開予定です。ぜひフォローして投稿をお待ちください♪