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教員紹介|小林富雄教授(フードシステム論)


はじめまして。2022年4月に着任いたしました小林と申します。

私は、石油ショックが起こった1973年に富山県で生まれ、山梨県出身の父親から富雄(とみお)と名付けられました。その後、プラザ合意が発表された1985年に中学校入学、バブル崩壊がはじまる1991年に大学に進学しました。

 

専門は、売り手と買い手のマッチング、つまりお金やモノの交換の体系をミクロレベルから考えるというものです。これは地域社会のあり方を左右する大きなテーマだと思います。先日大阪でタクシーに乗ったとき、女性のドライバーから「あめ玉(あめちゃん)」を頂きとても幸せな気分になりました。お金だけで割り切った無機質な人間関係が、あめ玉一つで豊かなものにもなり得るのです。

このような小さなことにも目を配り、閉塞感のある日本社会の課題を若い皆さんと一緒に解決できるとしたら大変うれしく思います。

 

皆さんのキャリアはまだ始まったばかりですが、「やりたいこと」をやりきる力を身に着けてもらいたいと願っています。そのとき、自分の能力を客観的に認識して足りない部分を補ったり、方向転換したり、気分転換のために寄り道したりしながらやり過ごすことも大切です。10年単位で課題に取り組む姿勢も必要でしょう。

 

そんなことを学生生活の間に学んでもらいたいと思います。しばらくは不慣れでドタバタしそうですが、皆さんの充実した学生生活のお手伝いができれば幸せです。