日本女子大学総合研究所コンファレンス「ファッションと持続可能性2021」


家政経済学科では、家政学部の他学科との連携プロジェクトとして、「生活の視点で考える産業・地域・生活の持続可能性」の研究教育活動を実施しています。日本女子大学総合研究所から研究費をいただいている2021年度から3年間のプロジェクトです。

今年度は、11月20日(土)に、「ファッションと持続可能性2021」のコンファレンスを、家政経済学科と被服学科の学生が参加して実施しました。感染対策に気を付けながら、新泉山館大会議室にて次の構成で実施しました。

 

〇第1部 13:00~14:20

五十嵐哲也氏(山梨県富士技術支援センター)と森口理緒氏(富士吉田市繊維産業活性化地域おこし協力隊)を山梨ハタオリ産地からお招きし、テキスタイル産業と産地の持続可能性の実態と課題をご講演いただきました。

 

〇休息&交流 14:20~14:50

展示スペースで、現地の布に実際に触れながら、学科と学年を越えて学生同士や登壇者の方と交流しました。

 

〇第2部 14:50~16:20

グループディスカッション&全体ディスカッションが活発に繰り広げられました。とても盛り上がって、とても文字情報ではその魅力が伝えられなくて、この第2部も含めた活動の紹介動画を作成しました。ぜひ、ご覧ください!

【参加者アンケートより】

  • 目的を持って楽しんで何かをすることは遊びであり、それを仕事に繋げていったという五十嵐さんのお話を伺い、生き生きとした様子がとても素敵だと思った。また、山梨を機織りの産地として再び取り戻そうという働きかけに感動した。…今後も布を作る人々がしっかりと残っていって欲しいと強く思った。そのためにも、私自身も日々布を大切に使い、日本で作られた布にももっと関心を持とうと思った。(家政経済学科1年)
  • 衣服は、布がなければ成り立たないものにも関わらず、その布がどこで誰の手で作られているのかという情報は私たち消費者には与えられていないという問題点を、今日のお話を聞き、初めて気付かされた。これまで当たり前のように衣服を買って着ていたが、そこに辿り着くまでには本当に多くの人の苦労や努力があることに感謝しなければならないと感じるとともに、そのような作り手の人々の情報を消費者に提供することは、消費者行動を変えることに繋がると思った。(被服学科2年)
  • 森口さんのお話にあったような、現地で感じた好奇心や疑問、興味を仕事に繋げるという行動力と、地域で埋もれてしまっていた伝統をどうにかして伝えていきたいという思いの強さにとても心を動かされた。自分とそこまで年齢が変わらない女性がとても精力的に、そして自主的に輝きながら仕事をしている姿をお話から想像していて、とても憧れ、自分も森口さんのように、自分が興味を持ったことや疑問に感じたことを「遊び」の仕事として繋げられるようになりたいと思った。(家政経済学科2年)
  • 私達と近い世代の方のお話を伺えたのはとても良かった。実際に山梨で生活して協力隊の活動を続けていく中で、様々な課題を発見しつつ行動に起こしていく姿勢に刺激を受けた。今後も持続可能な社会を作るためにやはり若い世代からのアクションも重要になってくると感じた。(被服学科4年)
  • グループワークでは、被服学科の生徒の視点が特に新鮮だった。一年生も自分の言葉で一生懸命話してくれ、グループワークもやりやすかった。しかし皆が思いのほか沢山意見を言ってくれたため2つ目の問いを話す時間が足りなかったことが唯一の反省点だった。(家政経済学科3年)
  • とても活発な話し合いとなった。失われた産地名、ブランドの存在をタグに示すことの他、野菜の販売例の様に顔の見える売り方や地産地消のようなものを衣服に関しても行えないかなどとても興味深い意見もあり、面白かった。(被服学科2年)
  • 伝統工芸品など価値のあるものが失われつつあるという問題に対して、主体的に解決しようとする姿勢は見習いたいと考えた。私も生まれ育った地域の工芸品の存続に関してどうにか出来ることはないかと考えたりするので、何かしらアクションを起こしたいと感化させられた。実際に行動に移せるかは未だ分からないが、そのくらいの情熱に触れた良い機会となった。(被服学科2年) 

時間が足りなくなるくらい、盛り上がりましたね!思い出の動画を、ぜひ、皆様ご覧ください。この研究教育プロジェクトは来年度も継続します。来年度もいろいろな企画を準備しますので、ぜひ、奮ってご参加ください♡

 

プロジェクト責任者 額田春華(家政経済学科教員)